「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~♪お花をあげましょ、もものはな~♪」
お馴染みのこの歌…そう、ひな祭りの歌ですよね。正式名称は、『うれしいひな祭り』といいます。
3月3日はひな祭り。女の子を持つ親御さんにとっては一大イベントですよね。
この歌を歌って祝ってあげる前に、待ってください!歌詞の意味をご存知ですか?
意外と知られていない『うれしいひな祭り』の歌詞の本当の意味。本当の意味って…?興味ないですか?
今回は、ちょっと悲しいひなまつりの歌や面白い替え歌についてご紹介します♪
うれしいひな祭りの作られた背景を知っておこう
うれしいひな祭りは…その名のとおり、ひな祭りを歌った曲です。
ひな祭りは、女の子の健やかな成長を祝う、節句祭りですよね。
旧暦では、桃の花が咲く時期に行われる年中行事なので桃の節句とも呼ばれているんです。
作詞はサトウハチロー氏 作曲は河村光陽氏。2007年には、「日本の歌百選」に選ばれているんです。
この曲が作られた背景として、サトウハチロー氏が、愛娘に雛人形を買ってあげた、前後に作詞されたとされています。
「うれしいひな祭り」という楽しい行事の歌にもかかわらず、この曲は短調で作られているんですね。
短調とはいわゆるマイナー音といわれる音種のことです。
でも、その短調(マイナー音)の効果か、このうれしいひな祭りは、日本情緒の雰囲気を良く表しているとも言われているんです。
ちょっと聞いてみましょう。
日本の歌唱曲では、比較的この短調の曲調で作られている曲が多いんですよ。
作詞家サトウハチロー氏は、この曲が好きでは無かった?
ひな祭りの曲、といったら、もうこの曲以外考えられないほど、代表的な日本の名曲ですよね。
しかし、曲…正確に言うと『歌詞』ですね。なんと!間違いがあるんですって。
その間違いを気にして、サトウハチロー氏は晩年までこの曲を嫌っていたそうです。
せっかく作った曲なのに、残念ですよね。
で、その間違いというのが……
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1、お内裏様とお雛様…という節
本来なら、男雛と女雛のセットで『内裏雛』と呼びます。
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2、赤いお顔の右大臣…という節
七段飾りを確認して頂ければわかるのですが
実際に赤い顔をしている(若干顔の色が濃い)方は
左大臣の方なんですね。
格付け的にいうと、左大臣の方が年長者扱いされることが多く。
白髪だったり、少し焼けた顔色だったりするらしいです。
なので、これは単純に間違いといえるでしょう。
うれしいひな祭りに隠された、ある悲しい出来事とは?
この『うれしいひな祭り』は、楽しい行事を歌った曲のはずです。
それなのに短調(マイナーな曲調)で寂しげな曲調に仕上がっているのは、サトウハチロー氏の実際の体験が込められているんです。
それはこの部分ですね
『お嫁にいらした ねえさまに~♪ よく似た官女の白い顔~』
これは、嫁ぎ先の決まったサトウハチロー氏のお姉さんが、嫁入り先で18歳の若さで結核を患い、亡くなってしまったことが歌われているといいます。
ある意味、お姉さんへのレクイエム(鎮魂歌)死者の為のミサ曲とも言えるでしょう。寂しい曲調はそのことが原因との解釈もあるそうです。
おまけ うれしいひな祭りの替え歌
子供の頃って、色んな歌を替え歌にしてしまいますよね。この歌にもちゃっかり、不謹慎な?替え歌があります。
大人の目で見ると『なんてこと…』と思うような歌詞でも子供にとっては笑いのネタになって、面白いんでしょうねぇ…。
色んなバージョンがあるようですが…一番多いのがこのバージョンのようです。
おはなをあげたら枯れちゃった~♪
ご~にんばやしは死んじゃった~♪
今日はかなしいお葬式~♪
酷いですよね^_^;
これは結構定番の替え歌のようですが他にも、お花のところの節で、お花が毒の花だったり、菊の花(お葬式?)だったり…
特に、五人囃子は可哀想な待遇を受けていることが多いです。
そのうちのひとつでは…
ご~にんばやしが吹っ飛んで~
今日はきけんなひな祭りぃ~♪
なぜ吹っ飛んでしまうのかわかりませんが…(笑)他にも、禿げてしまうバージョンとかあるそうですよ。
本当に…子供の発想って面白いですよね。
そんな歌歌って不謹慎!なんて、幾ら大人が宥めても、それが子供ワールド、というものなんでしょう。
そんな替え歌も頭に入れて、可愛い娘さんの、ひな祭りを楽しく祝ってあげてくださいね!